🌼🌺マリア週間🌸🌷

毎日の生活の中で、たのしかったり、悲しかったり、うれしかったり、おこったり、さまざまな感情がわいてきます。子どもたちは、笑ったり、泣いたり、表情によりその感情を表現し、感謝や困っているときには言葉にして気持ちを伝えあうことを重ねています。

11月中旬に聖母マリア幼稚園が大切にしているマリア祭があります。
マリア祭の1週間前からマリア週間が始まり、マリアさまや心について考えたり、深めるときを持ちます。

年中長クラスでは、『マリアさまってどんなひと？』という問いかけに、
・いつも見守ってくれてる人
・優しい人
・悲しいことをとめてくれる人　……　　などから、
「どういうとき悲しいのかな？」　と話が進むクラスや　「友だちってどういう人なのかな？」など話がクラスごと違った形で膨らんでいっています。

子どもたちの声をちょっと紹介しますね。

「いじわるって、自分に返ってくるんだよ」
「戦争したりさ……」→「いいことじゃない！」
『じゃあ、戦争ってどうしたらやめられるのかな？』
「やめようっていう」「日本はやめましょうって言ったんだよ」「人を撃ったら死んじゃうし…」
『みんなが笑顔で過ごすには、どうしたらいいのかな？』
「みんな仲よくしたらいい～」「世界中のみんなが友だちだったら、戦争しない」などなど、

子どもたちの声から発展して、気になったことを深めて見たり、ある子の困りごとをみんなで相談したり、今日うれしいかったことをみんなで出し合ってみたり……

そんな中で、友だちと同じように感じていたことや自分の気持ちに気づいたり、友だちの素敵な力を発見したり、自分の言葉で発言できるようになったりします。子どもたち自身が気づくことで、生活が変わってきます。行動に表れてきます。思いやったり、やる前から「いや！」というのでなく、ちょっとチャレンジしてみたり、　”やってみよう”　という気持ちが持てるようになったりします。自分のことだけでなく、周りの友だちが困っている様子に気づいて助けてあげたり、周りをよく観察したり、誰かのために力を使うことができるようになります。

また、シスターのお話や絵本を通してマリアさまがみんなと同じ年頃のとき、どんな子どもだったのかを知り、私たちもマリアさまのような心で過ごせたらと願い、心について考えたり日々の生活について振り返ります。

マリアさまのような心

各クラスで4つの心について、具体的にどんなことかを子どもたちと考えていました。

♡やさしいこころ♡
　お手伝いする。困っている人に「だいじょうぶ」って助けてあげる。虫や花、動物など大切にする。まだ使えるものを大切にする。赤ちゃんとかいろいろするけど、いいよってする。

♡きれいなこころ♡
「おはよう」「ありがとう」「ごめんね」など、素直にあいさつできる。自然の中できれいなものに気づくことができる。人にやさしくできる。嘘をつかない。

♡つよいこころ♡　♡がんばるこころ♡(年少・いちご）
　失敗してもあきらめない。チャレンジする。やってみる。だめって、言える。（嫌なことがあったとき、友だちが嫌がっているのを見た時など）

♡しんじるこころ♡　
かみさまからたくさん力をいただいていることやいつも見守っていて助けてくださることを信じる。自分自身や友だちを信じる。

マリアさまのような心で過ごせたときに、心にお花が咲くと言われています。
いま、子どもたちの心の中には様々なお花が咲き始めています。
今週行なわれるマリア祭では、クラスごとに心のお花がマリアさまに捧げられます。

私たちは神さまからたくさんの力をいただいていますが、どんな力を持っているのかは知りません。
何でも初めてのことはうまくできなくても、何回も繰り返し行うことで上手になるように、神さまからいただいている力や心もいっぱい遣いながら育てていかなくてはいけないと思うのです。ときに友だちや周りの大人に助けてもらいながら。また自分自身と向き合いながら。

心は目に見えませんが、感じることや考えることができます。自分の心も友だちの心も大切にしながら、豊かに心を遣っていかれたらいいなと思います。優しさを受けた人は、周りの人にも優しさを返していくことができます。みんなの優しさが大きく広がっていきますように♡