ひよこちゃん

敏感期を生きる子どもたち

2月は、1年の締めくくりを少しずつしています。

モンテッソーリ教育では「敏感期」という言葉がよく出てきます。
「敏感期」とは子どもがそのときに発達させようとしている能力にかかわる事柄に特に敏感になり、執着する時期のことを言います。
運動の敏感期、感覚の敏感期、秩序の敏感期、言語の敏感期、数の敏感期。
子どもをよく観察してこの敏感期をとらえ、それにマッチした環境を整え、子どもの欲求を満たしてやらなければなりません。

敏感期の子どもはその特定の事柄をいとも簡単に吸収してしまいます。
敏感期は一過性のもので、それを逃すと取り戻すのに大きな努力を必要とします。
子どもがその敏感期に合った作業に出会って、繰り返し繰り返し、夢中になって活動することを「集中現象」といい、モンテッソーリ教育では「集中現象」こそが教育の課題を解決する鍵であると考えられています。

ひよこぐみでは、今まさに敏感期の中にいる子どもたちの姿に出会います。
糊の感触を経験して、糊をつける、のばす、貼り付ける。
満足するまで何度も貼り続けています。

絵の具でお花のスタンプをつける。同じ色のところにスタンプをもどしましょう(色の一致)。

黄色と青色を重ねると緑色になった!いろいろな色や形になった!


手のひらで絵の具の感触を体験。

「すごいね!」と共感しながらどこまでやり続けるのか心配にもなりますが、見ていると「もうやめる」と手を洗いにいきます。

ハサミをつかう。満足するまで切る、切る、切る!
「もう終わりにする」で終了。

手のひらでお花紙をまるめる。「うまくできた!」と自分の思うまでまるめ続けます。

上着のファスナーを上げ・下げする、ボタンをはずす・かける。
手伝ってほしい!でも、自分でやりたい気持ちが100%です。

子どもたちは、指先を使って、からだ全体を使って自分を育てる「おしごと」を見つけては、経験を重ねています。この体験は幼稚園生活をさらに豊かにしてくれることでしょう。

ぜひおうちでも引き続きたくさんの「おしごと」を体験してみてくださいね。

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