園の様子

エンジョイデー♡

運動会へ気持ちも高まってきた9月の最後の週、エンジョイデーという日を初めて設けました。


夏休み中モンテッソーリの研修で、
「子どもが満足してやり切る時間は、3時間必要です」という言葉に衝撃を受けました。(食事なども含め、子どもの活動を大人が止めない3時間)

普段は、登園後に自主活動(自主的に活動を行う時間)をしているものの、たいていは10時半で各クラスごと縦割りや横割りの活動となり、なかなかたっぷりと遊び時間を保障できない現実に教師も心ぐるしい部分がありました。


確かに6月のお泊り会では、大人が時間を区切るのでなく、子ども自身が自分のペースで時間を区切り、おやつを食べたり、プールに入ったり、子ども自身が活動を選べる3時間を過ごした時の子どもたちの満足しきった顔が見られました。

幼稚園の普段の生活でも工夫してそんな時間が取れないか検討しました。
初回からお弁当を何時どこで、食べてもいい、というのは困惑する子どもたちもいるかと思い、まずは自主活動を長く持ち、お昼にみんなで片付けを行うことにしました。
その後、各自が好きな場所(園庭・中庭・室内)で食事準備をして、各自いただきます・ごちそうさまをして各々自主活動を再開し、帰りの会までたっぷり遊べるようにしました。
子ども自身がやりたいことを自分のペースで、充分満足できるまでできたら、と願って計画しました。(年少さんは、経験や体力を考慮し、午前中の活動のみ参加しました)

ネーミングも悩みましたが、子どもたちが”楽しめる日”ということで、”エンジョイデー”に決まりました!

朝の会を終えたら思い思いの所へとんで行った年中長さん。
年少さんは、広場やモンテッソーリも自由に行かれる日となり、初めての体験がたくさんでした。
始めは先生と行動していましたが、いつの間にか年中長さんの中に入り楽しむ姿が見られました。
幼稚園の様々なところで、遊びが繰り広げられました。
改めて子どもたちの発想力と、今までやりたかったことがこんなにあったのだなぁ~と感心する1日でした。
一部ではありますがご紹介いたします。

《園庭》
それぞれがひとり一人でビリボで坂を滑っていた人たちも、お友だちと大きな坂を滑ろうと、準備を始めました。

どんどんお友だちがやってきました~

~お化け屋敷~
数人のさくら組さんから始まったお化け屋敷。
トンネルの中は、右も左も、上も下も、あちこちにお化けが貼られていました。

始めはちよっと遠目に見ていた年少さんも、いつの間にか子どもたちだけでトンネルに入れるようになり、年中長さんがいなくなった時には、年少さんが今度は同じように呼び込みをしているところがとってもかわいかったです♡

~お昼寝コーナー~
”ふわふわべっと ごじゆうにおつかいください”と手作り看板に書かれていました。お昼寝にきた人には、うちわも貸し出され、暑さ対策もバッチリな至れり尽くせりの店員さんたちでした。

色水作り!

ジュース屋さん。一人になってもしばらく楽しんでいました。

以前、年中長さんがやっていた基地ごっこ。年少さんもやりたくて木のお家で基地ごっこも始まりました。

砂場では、水コース‼
木々を立て、木の山も完成。木の山には、園庭改良で敷かれたウッドチップが埋め込まれ、山肌もリアルに表現されていました。子どもたちのアイデア、すごいです‼ おもしろい‼

《広場》
アスレチック。年少さんもどんどんチャレンジ!
年長さんが、ロープで前回りする姿を見て年中少さんもびっくりしたあと、
「すご~い!」

年少さんがやりたそ~に見ているにに気付いた年長さん、年少さんに合わせて、優しくタイヤぶらんこを揺らしてくれていました。

去年の年長さんがよくやっていた蔓登り。
今年も年長さんがチャレンジしていました。近くで見ている年中さんは、来年チャレンジするようになるのかしら⁈ 楽しみです♡

バーベキューごっこも始まりました。
とっても美味しそうに見えてくるから不思議。

大きな発見!

~虫取り~
虫好きは、みんな仲間!

~『おおきなかぶ』ごっこ~
大きなかぶに見立て、あちらこちらで
うんとこしょ、あっ どっこいしょと掛け声をかけ蔓などを引っ張る姿が見られました。

~ドッチボール~
年長さんのドッチボールに応援団がやってきました。
日当たりで暑いのでベンチも一緒に日影へお引越し。
2人で何をお話しているのでしょうね。

リレー?
いつの間にかグループ分けされ、先生のようにバトンを渡すのは年中さん。

《モンテッソーリのお家》
長い時間遊べると、外で遊んだ後も時間があるのかしら?
いつもとはまた違った人たちが訪れる機会にもなりました。

最近 新しく出したコーナーも人気です。
年少さんも静かに、じっくり取り組んでいました。
↓磁石で一つずつ ”くっつく”  ”くっつかない” ものを確かめています。
真剣な表情や、くっついた時の嬉しそうな表情が年少ならでは。

年長さんは、お部屋の中のもので ”くっつくもの” ”くっつかないもの” を探していました。

《お弁当》
すでに心に決めた場所がある人は、すぐに準備。
仲良しの友だちとどこにしようか、歩きながら探す人たちもいれば、ひとり  ”ここ” と決めて嬉しそうにみんなを見ながら食べる人、アリがいるからお部屋で食べる人など、ほんとに思い思い、自分で決めた場所で食べていました。

年中長さんは、エンジョイデーの計画を聴いてから当日を楽しみにしていました。
年長さんは特に、運動会のリレーに向けクラスの一員として練習に励んでいる毎日。その中で一息入れ、気持ちを切り替え、リフレッシュできる一日となったようです。

年少さんは運動会を終え、少し気持ちも大きくなり自信を持ち、興味も活動の幅も広がってきて、いろいろな人とも関われた1日となりました。

子どもたちが思いのほか自分たちで好きなことにどんどん取り組んだり、関わりの輪が広がっていたり、先生を求めすぎず自分たちで遊びを楽しむ力が見られたり、子どもたちの新たな力を見ることができ、笑顔や目の輝きが見られ嬉しかったです。

またエンジョイデーの日を持てたらいいな~と思っています。

16+