園の様子

クリスマス会活動

いよいよ、2学期も残すところ3週間ほどとなりました。
園庭の木々は色づき、子どもたちが赤や黄色の葉っぱを集めたり、落ち葉で遊ぶ姿も見られています。

12月は、クリスマス会やクリスマス礼拝があります。
クリスマスといえば、 ”サンタクロースが来てプレゼントをくれる” ”ケーキを食べる” など子どもたちにとっては嬉しいことがいっぱいです。
キリスト教では、クリスマスは、 ”イエスさまがお生まれになったお祝いの日” 。幼稚園でもイエスさまのお誕生日を物ではなく、神さまからいただいている 自分たちの力でお祝いしよう! と、準備を進めています。

特に年中少さんは、どんな力をいただいているのか相談し、「きれいな声」「こんなことできる(元気な)身体」「人を笑わせる」「ダンス」「かくれんぼ」などなど、できることや楽しんでいることが出てきました。
どちらの学年も、歌・ダンス・ショー(体を使ったり、できることで楽しい気持ち)でお祝いすることになりました。

年中少さんは、今年は創世記の『天地創造』のお話をもとに進められていきます。キリスト教の世界の始まり(何もなかったところから神さまが6日間かけてこの世をお創りになった)物語です。1日目に暗闇から光・2日目に空・3日目に大地と海、地には植物・4日目に太陽と月と星・5日目に魚と鳥・6日目に動物と人間をお創りになり、7日目に神さまはお休みされました。それらの場面をグループごと表現していきます。

必要な大道具を子どもたちと作ったり、

クラスで練習したり、

舞台での練習も少しずつ行っています。

自分にできるもの、やりたいものでのイエスさまへの贈り物。
クラスを超えて歌・ダンス・ショーごとに集まり、新しい先生や友だちとの出会いもクリスマス会活動ならではです。子どもたちは、好きなこと・やりたいことを通して新しい関わりにドキドキしながらも日に日に楽しみが大きくなっている様子です。

年長さんは、イエスさまの誕生を劇にした聖劇を行います。
役決めには一番時間を要します。イエスさまがどのようにしてお生まれになったのか絵本を通して知り、どんな役があるか出し合います。まずは、”誰かと” や ”誰に言われた” ではなく、自分自身はどの役をやりたいのかを聞いていきます。人数が偏ってしまっても、けっしてじゃんけんなどでは決めず、話し合って、話し合って決めていきます。

子どもたちが自分の心と向き合い、相手と話し合って決めると、納得して役に取り組んでいくことができます。先生からは一人ひとりに、それぞれのセリフの大切さを伝えられながら台本が配られます。台本が配られると、子どもたちは大喜びで自分のセリフを確認していました。台本も丁寧に色塗りをしていました。

今年は『天地創造』のお話で、神さまが私たちに素敵な自然をたくさん創ってくださったことを知り、子どもたちは大好きな虫やお花、草木、空や星など作ってくださった神さまに ”うれしい” ”ありがとう” と感謝する姿が見られています。
しかし今の世の中、便利さを求め、スピードを求め、世界は人間の要求によって自然が破壊され、多くの無駄によりゴミや貧困など問題となっています。
大好きな動物や虫たちがず~と生きられる世界であるようにどう行動し、大切にしていったらいいのか子どもたちが考えるいいチャンスをいただいたように感じています。

また私たち大人も、人間を含めた生き物が生きるこの地球を、子どもたちが大人になり、親となったとき、またその子どもたちが生きる時代にこの世界が生きやすいところであるのか。今できることを子どもたちとも考え、小さなことからでも子どもたちと一緒に行動していくことが求められているように思います。今年のクリスマス会のメッセージが保護者の方々にも届き、周りの人たちにも広がっていったらと願っています。

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